先にご紹介したコーチングの3要素について、
「『相手の話をしっかり聴いてサポートする』って、まるでカウンセリングみたい」
と思ったかたもいるかもしれません。
確かに、コーチングとカウンセリングは近いものがあります。
コーチングとカウンセリングの違いの一番大きなものは、
「誰を対象にするか」
です。
ここでいうカウンセリングは、「マイナス状態にいる」を対象にします。
マイナス状態の人を、普通の状態に戻すまでサポートするのがカウンセリングです。
対して、コーチングが行うのは「プラスマイナスゼロ」の普通の状態の人を、「更なるプラス(目標達成)」へとサポートするところにあります。
「マイナス」の人には、じっくり癒す「待ち」の姿勢が重要になります。
骨折をしている陸上選手に優勝を目指させるわけにはいきません。
まずは回復させ、チャレンジ出来る状態にするのが大切です。
コーチングに対して上の例えを使うならば、健康な陸上選手に対して、その人のテーマから目指す目標を設定して、達成するための練習をサポートします。
・・・といっても、コーチングがイメージしにくいと思うので、次のページで具体的な例を紹介したいと思います。