承認とは、相手の存在を100%認めてあげることである。
そういう意味では、褒めること・励ますことと似ている。
ポイントは、「何を」「誰が」「どのように」承認するかである。
・「証拠」
承認には、証拠を用いると有効な場面とそうでない場面がある。
あまり信頼関係がない場合や、お世辞と思われてしまいそうなケースであれば証拠は重要になる。
・「反映」
相手の状態を鏡のように伝えてあげることも、承認の一種といえる。これらは、相手に気付きを与えると同時に、傾聴をしている証拠にもなる。
(例)「さっきよりも声のトーンが高くなってるよ」
・「3つの「セイ」」
「成長」「成果」「性格」を指す。
頑張ったのに、結果が出なかった場合は、「成長」を認めると良い。
逆に、結果しか褒めるべき点が無ければ、「成果・性格」等を使うべきである。
・「You/I/We メッセージ」
Youメッセージは、相手が主語になる承認である。
(例)「あなたは優しい人だね」
Iメッセージは、自分が主語の承認。
(例)「私は、あなたの働きぶりが好きです」
Weメッセージは、第3者も承認の証人として活用する。
(例)「部長も君のことを高く評価しているよ」
一般的には、Youメッセージよりも、I/Weメッセージの方が好まれる。なぜなら押しつけがましさが少なくなるからである。
ただし、相手の人格等の長所を強調して伝えたい場合にはYouメッセージが有効な場合も多い。